環境構築 C言語 Windows10
本演習ではC言語の開発環境としてコンパイラgccをテキストエディタAtomを利用する.
ただし個人のこだわりなどがあれば好きな環境を構築して使っても構わない. 例えば,統合開発環境(VisualStudioやEclipse,CLionなど)を利用しても良い.
ここではMinGWによるgccの導入方法を説明する.
MinGW
詳しくはMinGW Q&Aなどを参照.
ダウンロード
MinGWのWebサイトから「Downloads」をクリックし,配布ページへ移動する.
「Download Latest Version」をクリックし最新版のMinGWのインストーラをダウンロードする.
インストール
ダウンロードした「mingw-get-install.exe」を実行する.
「Continue」をクリック.
デフォルトの「MinGW」で問題ない.必要ならば変更する. 「Continue」をクリック.
MinGW Installation Managerが起動する. 一旦,Installation → Update Catalogueをクリックし更新する.
Basic Setupを選択し,以下の4つにチェックを入れる(Mark for Installationを選択).
- mingw-developer-toolkit
- mingw32-base
- mingw32-gcc-g++
- msys-base
他のコンポーネントも欲しければチェックする.
チェックを入れたら,Installation → Apply Changesを選択する.
Schedule of Pending Actionsウィンドウが表示される.
「Apply」をクリック. しばらくインストールがおこなわれる.
インストールが終わったら「Close」をクリック.
以上で,MinGWのインストールが完了した.次にプログラミング環境の設定を行う.
パスの設定
MinGWで導入したUnixコマンドへのパスを追加する.
「コントロールパネル」を開く.
「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの詳細設定」と辿り, システムのプロパティを開く.
「詳細設定」タブの「環境変数」をクリック.
「システム環境変数」の「Path」を選び「編集」をクリック.環境変数ウィンドウが表示される.
「参照」をクリックし,PC → Cドライブ(名前はそれぞれ異なる可能性がある) → MinGW → binを選択する.
すべて「OK」を選択し,システムのプロパティを閉じる 以上で,プログラミング環境が構築できた.
確認:gccの実行
コマンドプロンプトからgcc -v
を実行してパスが通っているか調べる.
gcc -v
# 出力例
Using built-in specs.
COLLECT_GCC=gcc
COLLECT_LTO_WRAPPER=c:/mingw/bin/../libexec/gcc/mingw32/6.3.0/lto-wrapper.exe
Target: mingw32
Configured with: ../src/gcc-6.3.0/configure --build=x86_64-pc-linux-gnu --host=mingw32 --target=mingw32 --with-gmp=/mingw --with-mpfr --with-mpc=/mingw --with-isl=/mingw --prefix=/mingw --disable-win32-registry --with-arch=i586 --with-tune=generic --enable-languages=c,c++,objc,obj-c++,fortran,ada --with-pkgversion='MinGW.org GCC-6.3.0-1' --enable-static --enable-shared --enable-threads --with-dwarf2 --disable-sjlj-exceptions --enable-version-specific-runtime-libs --with-libiconv-prefix=/mingw --with-libintl-prefix=/mingw --enable-libstdcxx-debug --enable-libgomp --disable-libvtv --enable-nls
Thread model: win32
gcc version 6.3.0 (MinGW.org GCC-6.3.0-1)
コマンドが見つからない,などのエラーが出たらググって調べる.